ASDと統合失調症を持ってるある女の物語

21で統合失調症を発症し、長い間精神医療や福祉の世話になって、3年前にやっと社会復帰したが…

28年分の苦しみの先は…


私は今の彼氏と親密になるまで、私にとってASDは自分の最大の汚点と思っていた。



統合失調症だってあったら辛いだろうと思われたが、飲む薬さえ合っていれば、統合失調症は健常者と変わらない生活は送れるのだ。




しかし、ASDにはADHDと違って特効薬なんぞないのだ。




そんなASDに振り回されてばかりの人生に区切りが付いたのは、今の彼氏と親密になってからである。

そう、彼氏は正式には診断は受けてはないが間違いなくASDの持ち主であったのだ。




私は小4の時に、私と同じ人間が周りに全く居ないことに絶望していた。



そんな絶望はいつまで持ってても生きるためには邪魔でしかなかった。  

だから、私はもう自分と同じ人間と会いたいという気持ちは深い深い心の底にしまい込んでいた。



表面上は、私は自分と同じ人間を探すなんていう事自体忘れていた。




しかし、28年の歳月を経てやっと、自分と同じ人間と出会ったのである。



そう…